■警察犬について  担当:斉藤友貴

1.警察犬とは
   警察犬とは「首輪をした捜査官」とか「鼻の捜査官」と言われるほど、優れた嗅覚を持っています。
鼻の威力は人間の4000倍〜6000倍と言われています。犬の持つ「臭いをかぎわける」能力を最大限に使ったのが
警察犬です。現在のように世間で活躍する前は軍用犬と言われており、シェパード、ドーベルマン、
エアデ−ルテリアの三種のみ使用されていました。現在日本警察犬協会では、シェパード、ドーベルマン、
エアデールテリア、コリー、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、の七種を警察犬として認めています。
中でも圧倒的にシェパードが多い理由には、

  (1)他の犬種に比べて機能が特に優れていること。
  (2)賢くて物覚えが早いこと。
  (3)細かい作業に適し、ねばり強いこと。
  (4)毛が短いので手入れがしやすいこと。

   などが挙げられます。警視庁にいる警察犬はほとんどがシェパードです。

2.直轄犬と嘱託犬
   現在活躍している警察犬には『直轄犬』と『嘱託犬』がいます。
☆ 直轄犬☆
   警視庁と各県警管轄のもと、訓練および管理されている警察犬のこと。
☆嘱託犬☆
   警察の代わりに民間が訓練している犬のこと。嘱託犬は、各道府県警察が毎年、審査会を行い、嘱
託する警察犬を選考し、指定しています。

3.警察犬の歴史
   1896年 ドイツのヒルデスハイム市警察で始まった。
   1912年 日本での警察犬制度の始まり。イギリスから二頭の警察犬を購入。
   1952年 警視庁でシェパード12頭と指導員10名を嘱託に指名。
   1956年 警視庁鑑識課で飼育訓練を開始。

4.訓練士になるには
●直轄犬訓練士になるには、まず警察官にならなければなりません。そして。警察官になっても必ず訓
 練士になれるとは限りません。
● 嘱託犬訓練士になるには、民間の訓練所に入り、二年間の見習い期間を経て、入所5年後に
 社団法人日本警察犬協会公認三等訓練士の試験を受けることが必要です。

また、訓練士として必要なことは資格だけではありません。
・ 犬が好き
・ 健康である
・ 忍耐力がある
・ 研究心が強い
・ 奉仕(サービス)精神が強い
なども重要です。






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