■《ドッグトレーナー》と『犬の訓練し』の違いについて 担当:立石佳奈子
☆『犬のしつけ』と『犬の訓練』の違いとは?
しつけ | 訓練 | |
意味は? | 人とワンちゃんが一緒に暮らすためのマナーを教えること。無駄吠えなどの問題行動を治すこと。 | 命令に対して、ある行動が十分身につくまで繰り返し練習させること。 |
対象は?? | 家庭犬。普通のペットとして飼われている犬です。 全国で年間45万頭も登録されます。 |
盲導犬、介助犬などの補助犬や警察犬。総称して使役犬といわれます。 全国に数千頭しかいません。 |
誰が?? | ドッグトレーナー | 犬の訓練士 |
関係は?? | 犬とドッグトレーナーは親子関係に近いのが特徴です。 | 使役犬と訓練士の関係は上司と部下。お互い仕事なので厳しく接することが基本です。 |
命令系統は?? | 「飼い主様の言うこと」を聞くようにしつけます。 | 「訓練士の命令」を聞くように訓練します。 |
解決できる問題は?? | 無駄吠え、甘噛み、怯え、人見知り(犬見知り)、牙をむく、落ち着きがない、などの問題行動を解決できます。 | 本来、家庭犬のしつけは専門外。したがって無駄吠えなどの困った問題行動を治したり、マナーを教えることは得意ではありません。 |
その他には?? | お散歩やトイレ、ハウスやお留守番など。人と一緒に暮らしていくためのマナーもきちんと教えます。 | 補助犬なら目や耳、身体の不自由な人の命令を正確に迅速に実行できるように訓練します。警察犬なら警察活動のサポートなど(犯人を捕まえるetc.)。 |
☆ドッグトレーナーと訓練士の比較
ドッグトレーナー | 訓練士 | |
対象 | 対象 ★★★★★(存在度) 家庭犬(ペットのワンちゃん)45万頭が対象。しつけに悩む飼い主様多数。 |
★☆☆☆☆(存在度) 原則、使役犬(警察犬や盲導犬、介助犬などの補助犬)が中心。全国に数千頭しかいない。 |
養成機関 | ★★★★☆(入学のしやすさ度) ドッグトレーナーズスクールや専門学校。アッサンブレは入学試験なし。(適正テストあり) |
★☆☆☆☆(入学のしやすさ度) 訓練所が中心。入所すること自体狭き門。入所試験あり。 |
期間 | ★★★☆☆(辛抱度) スクールで6ヶ月〜1年程度。その後、しつけ教室などに就職してアシスタントに。一人前になるには2〜3年かかるのが一般的。 |
★★★★★(辛抱度) 訓練所で数年。さらに現場に出て一人前になるまでに数年。相当な覚悟を持った方でないと厳しい世界だと思います。 |
スキル | ★★★★☆(必要度) 問題行動の治し方やマナーの教え方など犬のしつけ全般に関する知識と技術が必要。ある意味サービス業なので接客も大切。 |
★★★★☆(必要度)※訓練所の場合 チョークチェーンなどの使役犬の訓練士としての技術。その他にも使役犬によって学ぶ内容は様々。 |
就職先 | ★★★☆☆(充実度) 家しつけ教室のドッグトレーナー、出張ドッグトレーナー、フリーの犬のしつけインストラクター、独立開業も。アッサンブレの関連施設のアニマルプラザ専属ドッグトレーナーやアッサンブレなどのドッグトレーナー養成スクールのインストラクターも。その他ペット関連サービス、ペットショップなど。 |
★☆☆☆☆(充実度) 原則、訓練所への就職。どの使役犬の訓練士になるかで異なります。介助犬についてはほとんどないのが現実。ボランティアとして行うのが一般的のようです。 |
仕事のやりがい | ★★★★★(ハッピー度) あなたのしつけでよい子に育つワンちゃんを見ているだけで満足度100%.さらに飼い主様に「ありがとう!」といわれた瞬間、「この仕事を選んで本当に良かった!」とハッピー度120%に! |
★★★★☆(ハッピー度) 犬との関係もあくまでビジネスライク。「犬が好きだから」だと厳しいかも。でも自分の仕事が困っている人の役に立っている、そう感じた瞬間、きっと満足度は100%に! |
給与・待遇 | ★★★★☆(ハッピー度) 犬との関係もあくまでビジネスライク。「犬が好きだから」だと厳しいかも。でも自分の仕事が困っている人の役に立っている、そう感じた瞬間、きっと満足度は100%に! |
★☆☆☆☆(ウレシイ!度) そもそもお給料や休日を期待する人には向かない仕事。世の中も困った人を助ける!という使命感がなければ本末転倒に。実際に、給与待遇が良いとは言えない世界のようです。 |
体力 | ★★★☆☆(ラクチン度) 決して楽ではありませんが長く続けていける仕事。女性も多いのが特徴です。 |
★☆☆☆☆(ラクチン度) 体力的にはハードな仕事。30代には正直厳しいかも(特に女性には)。 |
将来性 | ★★★★☆(魅力度) 今後飛躍するサービス。都心を中心に需要が急増中。 |
★★☆☆☆(魅力度) 盲導犬や介助犬へのニーズあり。しかし訓練士や使役犬の育成に時間とコストがかかりすぎるのが課題。また世間の認知や協力が得られておらず先行きは不透明。 |
☆盲導犬の訓練士になるには…
財団法人日本盲導犬協会では、日本初の盲導犬訓練士養成機関である「日本盲導犬協会付設盲導犬訓練士学校」を
平成16年4月1日に開校しました。
日本にある他の盲導犬育成施設は、研修生として就職し、働きながら学ぶという方式で訓練士を養成していますが、
日本盲導犬協会は学校方式で訓練士を養成し、その卒業生から盲導犬訓練士として職員に採用します。
今後、日本盲導犬協会で盲導犬訓練士を採用する際は、本校の卒業生からのみ採用する方針ですが、
卒業生全員の採用を保証するものではありません。卒業生の進路としては、
国内外の盲導犬育成施設も視野に入れて進路指導を行います。
---戻る